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人はひらがなで話を聞いている
僕は人に自分の気持ちを伝える事がとても苦手で、プレゼンテーションなど「やりたくない!」と思っていました。
しかし、20代後半にもなると、大勢の前で発表する機会が増え
このままではいけないな・・・。
と思うようになりました。
そこで、積極的に発表の場に立候補したり、自分なりにプレゼン方法を変えていったのですが、なかなかうまくいきませんでした。
間違った方法で努力していた
何度大勢の前でプレゼンしようが、間違った方法を繰り返していたら成長しない事がわかりました。
なぜなら、今まで「小学校、中学校、高校」で「話し方」を学ぶ事がなかったからです。
間違ったやり方でプレゼン練習をし続けていても、間違った技術が身につくだけで、伝わらない事がわかったんです。
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「ひらがな」で話す技術
著者:西任 暁子
大阪FM802でラジオDJとしてデビューされ、生放送を中心に30以上の番組をてがける。
経営者、スポーツ選手、作家、医者など様々な業種の方5000人をインタビューする中で感じた事や西任さんが大切にされている事が書かれています。
人は言葉を「ひらがな」で話を聞いている

メモ
【話し手】
・何を話すか考える。
・考えた事を声に出す。
【聞き手】
・声を聞く。
・聞いた声を『漢字』に変換する。
・意味を考える ←ここでわからないと伝わらない!
例えばうちの娘(3歳)はなぜか「水」のことを「おちゃ」といいます。
おちゃ!
訳:専用のコップにウォーターサーバーから冷たい水を8分目まで入れて渡してください。
よーるると!
訳:具の入っていないヨーグルトの蓋を取って、スプーンと一緒に持ってきてください。
おんぶひろ!
訳:お昼寝の時間になったので、おんぶ紐でおんぶして寝かしてください。
小さい子供を持つ親御さんはわかると思いますが、3歳くらいの子って「亭主関白なの!?」って思うような言動をしませんか??
フロ!メシ!ネル!
毎日一緒に生活し、関わっているからこそ、1単語だとしても、相手の伝えたい事が理解できるんだと思います。
つまり相手が知らない情報をつけ加えて話す事が初対面の方に伝える上で大事な事だと感じました。
初対面でも伝わる話し方
では、初対面で伝わる話し方をするにはどうしたら良いか。
結論:『相手に合わせた話し方をする事』
理由:相手の知識量に応じて、話す言葉を変えなくてはいけない為
例えば、小学生にプログラミングの内容を説明する時には

というかもしれません。
しかし、社会人のある程度パソコンを使用した事がある人たちに同じような説明をしたら
え?バカにされてる!?
こんな風に思われてしまうかもしれません。
それは、相手の知っている情報を説明しようとしているからではないでしょうか?
本書を読んで実践してみた内容
専門的な言葉はできるだけわかりやすく変換する
現在、就職活動中なので、面接をする機会が多く、前職の仕事内容を聞かれる事があります。
その時に専門用語を使ってしまい、聞き直される事があり、反省しました。
自分にとっては常識のような言葉でも相手にとっては、知らない「単語」かもしれません。
名前は漢字で教えてもらう
自己紹介を行った際に、聞いただけでは中々覚えられないので、時間があれば「どういった漢字を書きますか?」と聞くようにしています。
漢字で教えてもらう事で、覚えやすくなり話も広がります。
カタカナは日本語に変換する
「エビデンス」「コンプライアンス」「レジュメ」
以前の会社でよく使われていた「カタカナ」です。
別に日本語で話せばいいのでは?と思っていたのですが、周囲が当たり前に使っていると自分も自然に使うようになっていました。
このような「カタカナ言葉」を多用すると自分では『賢いかも』と思いますが、相手に伝わらなければ意味がないので、できるだけ日本語に変換するようにしています。
指示語を減らす
こそあど言葉と言われる「これ」「それ」「あれ」「どれ」や「そういうこと」「そんな感じ」といったThis表現は伝わりにくい。

説明が長くなって申し訳ないなと思い、いろいろと省略していくと、逆にわからなくなり、理解してもらうのに時間がかかっていました。

プレゼンテーションを短く、簡潔にする事がゴールではなくて、聞き手がすぐに理解できる内容が良質なプレゼンテーションだとわかったのです。
感想
本書を読んでみて、自分の話し方の悪いところが見つかりました。
僕もとても話す事が苦手でしたが、本書のおかげでコミュニケーションをとる事が楽しくなりました。
子供と会話する時も、自分の意見を伝えるために、子供の目線に立って会話する事ができるようになってきました。
まだまだ伝えられない部分も多いですが、「ひらがなで話す」ということを意識しながら生活しています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
自分の気持ちを相手に伝えるのが苦手な方にオススメの一冊だと思うので、よければ手にとってみてください。